6/6(月)は、「常磐津※と逢坂関」というテーマで、小学6年生の総合の時間に、出張授業を行いました。
まずは、常磐津とは何か(三味線と語りで物語を表現する芸能である)ということや、大津にゆかりのある常磐津演目について学んでいただきました。その後、京都を舞台にした常磐津「戻橋」のあらすじや時代背景を紹介し、みんなで詞章(歌詞)を輪読しました。
続いて、東京で活躍されている常磐津松希太夫(まつきだゆう)さん、菊与志郎(きくよしろう)さんに、常磐津「戻橋」演奏していただきました。子供たちは、初めて聞く三味線や浄瑠璃に少し緊張しつつも、楽しみながら聞いてくれました。
そして、今回の授業の集大成として、お二人の指導の元、みんなで常磐津を語りました。
浄瑠璃ならではの言葉づかいやリズムを、一生懸命習得しようとしている姿が印象的でした。ワークショップが進むうちに、登場人物の性格や場面に合った声を出せていたので、プロの方々も驚かれていました。
校長先生や担任の先生も、子供たちの吸収力と表現の豊かさに感動されていました。
楽しい常磐津をありがとうございました。
※常磐津とは、二百年以上前に江戸で生まれた三味線音楽です。太夫と呼ばれる語り手(浄瑠璃方)と三味線を演奏する三味線方が、語りや歌で様々な物語を表現します。「積恋雪関扉」「大津絵道成寺」など大津にゆかりのある演目もたくさんあります。
(授業の写真は、中央小学校よりご提供いただいております。)
※この活動は、文化庁・令和4年度文化芸術による子供育成総合事業の一環で実施されました
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