11/6(土)大津百町館にて、『メガネちーむ落語会 大津編』を開催しました。
大津ゆかりの芸能である常磐津・落語を、毎週土曜日4週連続でご覧いただけるイベント「大津芸能倶楽部・秋の芸能文化祭2021」の第3公演目を、本日、大津百町館・大広間にて開催しました。
第3公演目は、落語芸術協会の若手ユニット”メガネちーむ”の方々が出演されました。メンバーは、春雨や晴太(はるさめや・はれた)さん、三遊亭花金(さんゆうてい・はなきん)さん、春風亭昇りん(しゅんぷうてい・しょうりん)さんの3名です。
今回は、東京・神田明神や西日暮里・活ハウスで行われている『メガネちーむ落語会』の特別編として、関西初の落語会を開いていただきました。また、古典・新作落語に加え、大津ゆかりの大津絵が登場する寄席踊り「吃又」を披露いただきました。
本日の番組は、
『他行(たぎょう)』三遊亭花金
『粗忽の釘(そこつのくぎ)』春雨や晴太
〜お仲入り〜
『寄席踊り・吃又(どもまた)』三遊亭花金
『ブーケの行方(ゆくえ)』春風亭昇りん
『試し酒(ためしざけ)』三遊亭花金
でした。
『他行』 三遊亭花金
ある家の子が、お父さんから家に訪ねてくる人への言伝(ことづて)を頼まれる。初めの方は、上手く対応していくのだが・・・、というお話。
お客様の感想
「初めて落語を見ましたが、オチもわかりやすく大変面白かったです。これからも見たいと思いました。」
『粗忽の釘』春雨や晴太
ある粗忽な(そそっかしい)男が、おかみさんから壁に釘(くぎ)を打つように頼まれる。威勢よく打ったものの、その釘を巡って、ご近所を巻き込んで色んな騒動が起こる、というお話。
お客様の感想
「江戸落語、大好きです。軽妙な語り口、とても素敵でした。扇子と手ぬぐいだけで客席を笑わせるのはすごいと思いました。」
『寄席踊り・吃又(どもまた)』 三遊亭花金
『浮世又平(うきよまたべい)の紹介』
江戸時代、東海道五十三次の最後の宿場町として、大変栄えた大津では、”大津絵”という絵が販売されていました。
大津絵は、上方土産として重宝され、江戸で人気となり、「藤娘」「大津絵道成寺」など、歌舞伎の演目として上演されるほどでした。今回、花金さんに踊っていただいた「吃又(どもまた)」という踊りも、大津絵師として歌舞伎に登場する浮世又平(うきよ・またべい)通称、吃りの又平(どもりのまたべい)が題材となっています。
『寄席踊り・吃又』三遊亭花金
大津絵師・浮世又平の描いた大津絵が、又平の絵心が通じ、絵から飛び出して踊り出す、という様子を踊っていただきました。
お客様の感想
「大津絵の紹介と踊りを一緒に楽しむのは、初めてでとても良かったです。」
「踊りから大津絵が浮かんできて、興味深かったです。」
『ブーケの行方』春風亭昇りん
花屋の息子が、幼馴染の友人から、結婚式で使うブーケの注文を受ける。詳しく話を聞いてみると、その相手が実は自分の元カノで・・・というお話。
お客様の感想
「面白かったです。ネタがセンシティブでした笑。また違う新作落語も聞いてみたいです。」
『試し酒』三遊亭花金
二人の旦那が、ある賭け事をすることになった。その賭け事とは、知り合いの大変な酒好きの男が、5升の酒を一気に飲めるか?飲めないのか?という賭け。話が盛り上がり、早速その男を呼んで賭けを始めたのだが・・・というお話。
お客様の感想
「お酒をのむシーンがとても上手で見入りました。」「普段は聴けない落語で、楽しかったです。」
全体を通じて・・・
大津観光がてら、落語を見にきてくださった方も多く、”大津絵”や、”寄席踊り”を存分に楽しんでいただけたようでした。また、モニターで参加してくれた中学生は、「落語の面白さは、話を聞いて、オチを見つけることだ」と、落語に興味を持ってくれたようでした。
【次週予告】
来週11/13(土)14 時からは、落語作家・ナツノカモさんによる「カモの観察会in大津~落語作家・ナツノカモによる創作落語会」が開催されます。
今回は特別に、太田光昴(おおた・みつる)さんの生演奏もお楽しみいただけます。
入場料は大人2,000円、高校生以下1,000円です。
今回は特別に、高校生以下限定で”無料観覧モニター”を募集いたします。
対象は、原則大津市内の小学3年生〜高校3年生。
観覧後のアンケートにご協力いただければ、無料観覧&楽屋見学に参加いただけます。
プロの芸を生で見て、その場でインタビューができるチャンスです!
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皆様のご予約、お待ちしております。
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