10/30(土)大津百町館にて、『鯉丸と音助in大津』を開催しました。
大津ゆかりの芸能である常磐津・落語を、毎週土曜日4週連続でご覧いただけるイベント「大津芸能倶楽部・秋の芸能文化祭2021」の第2公演目を、本日、大津百町館・大広間にて開催しました。
第2公演目として登場いただいたのは、落語芸術協会の若手として全国で活躍されている、瀧川鯉丸(たきがわ・こいまる)さん、雷門音助(かみなりもん・おとすけ)さん、そして普段、東京の寄席で活躍されているお囃子の清水登美(しみず・とみ)師匠の3名の方です。
今回、東京・神保町のらくごカフェで30回を数える『鯉丸と音助』の特別編として、〜江戸落語の「音」を楽しむ!お囃子あり!〜という趣向で、大津にいながら寄席の雰囲気を感じていただける内容となりました。
本日の番組は、
『鮑のし(あわびのし)』 瀧川鯉丸
『寄席のお囃子実演・解説』 瀧川鯉丸、雷門音助、清水登美師匠
〜お仲入り〜
『稽古屋(けいこや)』 瀧川鯉丸
『七度狐(しちどぎつね)』 雷門音助
でした。
『鮑のし』瀧川鯉丸
のんびりしていて、少し抜けたところのある甚兵衛(じんべえ)さんが活躍するお話。
「大家さんにお祝いを贈り、そのお返しにお金をもらう」という作戦を奥さんから教わり、その通りやろうとするが上手くいかず・・・。
お客様の感想
「おかみさんにいわれたのにへんなことをいってしまったところがおもしろかった。」
(モニター参加の小学3年生)
『寄席のお囃子実演・解説』 瀧川鯉丸、雷門音助、清水登美師匠
『太鼓(たいこ)の解説』
まず、鯉丸さんと音助さんに、
「一番太鼓」
「二番太鼓」
「追い出し太鼓」
の解説をしていただきました。
お客様の感想
「一つ一つの音や仕草に、実は深い意味があることを知り、びっくりしました。」
『出囃子(でばやし)の解説』
続いて、清水登美師匠にも加わっていただき、寄席で演奏される出囃子について実演を交えて解説いただきました。
今回は特別に、大津にゆかりのある3つの出囃子を演奏いただきました。
まずは、「近江のお兼」という女性が登
場する歌舞伎舞踊から「お兼晒し(おかねざらし)」
続いて、大津絵の藤娘にまつわる歌舞伎舞踊から「藤娘(ふじむすめ)」
最後に、歌舞伎「勧進帳(かんじんちょう)」で、義経・弁慶一行が京から奥州へ逃げる際、逢坂の関を越え大津を通過していく場面で流れる「寄せの合方(あいかた)」
以上、三曲を演奏いただきました。
お客様の感想
「お囃子の解説が興味深く楽しんで聴かせていただきました。」
「”出囃子あっての落語”なんだなぁと思いました。」
『稽古屋(けいこや)』瀧川鯉丸
がさつでモテない男が、唄を習いに師匠の元へお稽古に出かけるのだが、なかなか上手く唄えず・・・。
お客様の感想
「お稽古の場面では、生の三味線が流れ、風情があり良かったです。」
「声の出し方が、かわって、おもしろかった。」(モニター参加の小学6年生)
『七度狐(しちどぎつね)』雷門音助
上方見物に出かけた二人の男が、旅の途中で、ある狐を怒らせてしまう。その狐は、一度怒らせると仕返しに七度続けて化かすという厄介な狐で・・・。
お客様の感想
鳴り物があり、臨場感たっぷりで心に染みるものがありました。
全体を通じて・・・
瀧川鯉丸さん、雷門音助さん、清水登美師匠に、それぞれ丁寧に解説、演奏いただいたおかげで、寄席の雰囲気たっぷりの会となりました。
モニターで参加してくれた子供たちは、三味線や太鼓、鉦(かね)の音に興味津々でした。「生のお囃子や鳴り物入りの落語を聴くのは初めて」というお客様ばかりで、とても良い時間となりました。
【次週予告】
来週11/6(土)14 時からは、春雨や晴太さん、春風亭昇りんさん、三遊亭花金さんによる「メガネちーむの落語会 大津編~古典&新作落語+寄席踊り」が開催されます。
入場料は大人2,000円、高校生以下1,000円です。
今回は特別に、高校生以下限定で”無料観覧モニター”を募集いたします。
対象は、原則大津市内の小学3年生〜高校3年生。
観覧後のアンケートにご協力いただければ、無料観覧&楽屋見学に参加いただけます。
プロの芸を生で見て、その場でインタビューができるチャンスです!
ご予約の方はこちらから
皆様のご予約、お待ちしております。
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